総合格闘技の行く末

開催前日に、DREAM14の主催名義からTBSの名前がなくなるという展開に。いよいよ本当に、日本の総合はどうなる?って感じになってきました。

可能な限り、この問題にも触れてみたいところですが、さてどうなりますか。
ドタバタと準備して、ようやく本日開催です。

日時   2010年5月8日(土)
      18:00開始 約120分を予定しています

会場   T’sフラッグ渋谷
      住所:渋谷区宇田川町33−6 Shibuya Flag 8F

出演   川崎浩市(フリーランス・エージェント)
     水谷広保(元株式会社ドリームステージ・エンタテインメント取締役)
     本橋康治(フリーライター)
入場料 2000円(税込)

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K−1MAX 初の-63kg級大会

K−1MAX初めての63kg級大会、残念ながら地上波で観戦となった。

途中までTBSで見てたけれど、同じCMがラウンドごとに繰り返し繰り返し入るので、イライラして録画で見直すことに。


選手層の厚い階級だけあって、ベテランからK-1甲子園出身の若手まで、多彩なタレントが集まった。看板の一人だった石川直生を含め、これまでキックボクシングの第一線でやってきた選手ほど闘い方をK−1向けにコンバートし切れていない印象だった。そこに選手がどう立ち向かって、サバイヴしていくのか。今後の展開が楽しみになってきた。


残念だったのは、やはり番組づくりか。確かに地上派放送はしていなかったけれど、あそこまで「これまで日陰の存在だった」を連呼しなくてもいいんじゃないのかなあ。

これまでファイターたちがいい試合をし、ファンが支えて、後楽園ホールくらいならしっかり埋めているんだもの。私自身通い詰めているほどのファンというわけではないけれど、それでも正直あまり気分のいいものではなかった。


今回12試合が行われ、第1回のトーナメントに出場できるのは8人。番組中では、そこのところの過程がしっかり語られていなかった。今回は予選ではなく、あくまでも最初のトーナメント出場8選手の選定に向けたトライアウト的な意味あいだったはず。それを番組中でしっかり打ち出してくれれば、もっと緊張感も打ち出せたのでは。

カード編成や運営面でのフェアネスは、いくらアピールしても強調しすぎるということはないはず。視聴率や動員を考えればスターシステムは必要だけれど、TV局や主催者の作為が見えすぎてもやはり興醒めになってしまう。


ファイヤー原田VSキザエモンはキャラの対比がよかったし、フルラウンド流していたのも地上波向きと踏んでのことだろう。しかしそれも、やりすぎるとかえってアダになる。匙加減には充分注意していただきたいものだ。

山本真弘、武内“狂拳”裕二、大月晴明といった、これまでこの階級の第一線を張ってきた選手たちがことごとく崩れたが、彼らを次回、トーナメントに敗者復活枠を設けて中途半端に起用するのはかえってマイナスになりかねない。


この63kg級は国内の選手層が厚い分、これから新しいタレントが出現する可能性も十分あるカテゴリー。まずはトーナメントでどこまで勝負のシビアさを醸し出してくれるかどうかが心配であり、また楽しみでもあるところです。お願いしますよ。

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緊急トークセッション「どうなる? 日本の総合格闘技」

五味、青木、宇野。
2010年春、日本MMAの元王者クラスが3人、立て続けにアメリカで完敗を喫しました。
国内でメインを張ってきた吉田秀彦も4月で引退。
日本の総合格闘技は未来への展望が見えない状況です。

以前から、友人を集めて、延々と格闘技話をする会合をごく内輪で開催していたのですが、改めてオープンな形でやってみたくなりました。

言い出しっぺは不肖私ですが、スピーカーはホンモノです。
プロレス/格闘技界の表も裏も知る男。
フリーランスの選手エージェント、ブッカーKこと川崎浩市氏。

もう一人は、元DSE取締役・水谷広保氏。
これまで表に出てこなかった方ですが、
外国人選手の管理を担当し、リングとは別の現場を管理してきた方です。

PRIDEの権利がZUFFAに売却され3年。

お2人にあれこれ疑問をぶつけてみようと思います。

開催の目的は暴露大会に非ず。
PRIDEの戦後処理からしっかり学ぶことで、日本のMMAが
次に何をするべきかを考えたい、という非常に前向きな集まりです。
DREAMが金網への移行を表明していますが、それで問題は解決するのか?
日本のMMAがいま為すべきことを考えたいと思います。

ustream中継も準備中ですが、お時間のある方、会場へお越し下さい。

「どうなる? 日本の総合格闘技」

日時   2010年5月8日(土)
      18:00開始 約120分を予定しています

会場   T’sフラッグ渋谷
       住所:渋谷区宇田川町33−6 Shibuya Flag 8F

出演     川崎浩市(フリーランス・エージェント)
        水谷広保(元株式会社ドリームステージ・エンタテインメント取締役)
          本橋康治(フリーライター)
入場料  2000円(税込)

受付/問い合わせ先
  y-motohashi@tsbiz.jp 
  メールにてお名前と参加人数をお知らせください
  折り返し確認のメールをお送りします
  当日の参加も受け付けいたします。

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G tokyo 2010アートフェアにて

ネットを見る時間のほとんどがtwitterにシフトしてしまい、ブログもすっかり放置状態に。大晦日のDynamite! などいろいろあったんですけどね。

1月にあれこれ見たり聴いたりした中で、備忘録代わりにコレを。
「G−tokyo 2010」。
1月29日から31日までの3日間、森アーツセンターギャラリーで開催された、新しいアートフェア。

“国際規模のマーケットや名だたる美術館、コンテンポラリーアートのフロントラインで活動してきた15のギャラリーが集まり、今までになかった新しいアート フェアを開催し、改めてアートの意味を探ります”
“クオリティと審美眼、時代を捉える感覚を備えた15の現代アートギャラリーが創出する「G-tokyo 2010」。 アートを観る、買う。その核心に触れる、特別なフェア”
(以上、ウェブサイトから抜粋)

フェアを構成するのは、以下の15ギャラリー。
アラタニウラノ
ギャラリー小柳
ギャラリーSIDE2
ヒロミヨシイ
ケンジタキギャラリー
児玉画廊
小山登美夫ギャラリー
ミヅマアートギャラリー
オオタファインアーツ
SCAI THE BATHHOUSE
シュウゴアーツ
タカ・イシイギャラリー
TARO NASU
ワコウ・ワークス・オブ・アート
山本現代

会期中のイベントとして「アートと建築:いまわたしたちが表現したいもの」と題したトークイベントが開催された。名和晃平(アーティスト)× 石上純也(建築家)は特に見たかったけれど、残念ながらイベントの日は会場に行けなかった。

名和さんの作品はSCAI THE BATHHOUSEから。
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休憩スペースにもこんなインスタレーションが。
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横山裕一は3ギャラリーで作品がフィーチャーされる人気ぶり。フランスでも人気があるようです。今年は個展もあるようで、楽しみ。
コミックCUE(イーストプレス)で初めて横山作品を見たときは衝撃だったなあ。単行本『ニュー土木』は名作! で、帰り際にそのイーストプレスの編集者Kさん(『失踪日記』にも登場してます)とバッタリお会いできて、ご本人を紹介していただいた。
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ギャラリーSIDE2ではマーク・ボスウィックの作品。
やっぱりいいなあ。
そしてそのトイメンの壁には花澤武夫さんの作品がどーん!と。
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(Photo:山本千代)
彼はヒロポンファクトリー在籍中、私が修斗観戦に連れて行ったのがきっかけで格闘技にハマり、やがて柔術〜キックへと活動を広げていったのだ。アーティストとしての活動の傍らで、今もキックのクラスも受け持っているとのことで嬉しい限り。
そんな格闘アーティストにFIGHT&LIFE誌が取材中だったので、うっかり乱入して撮影のお手伝いをしてきました。右が花澤さんで左が私です。
格闘技はもとより、アーティストとしても今後の飛躍を期待してます。

ここのところ、数年来ごぶさたしていた方と再会することが多い。
なんとなくそういうタイミング、というか流れなんでしょう。

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駅チカ

と言っても最近増えてきたターミナル駅の小洒落たショッピングモールではなく、浅草駅の地下です。駅なのにスゴい場末感。ここに美味いタイ料理屋があるということで連れてってもらいました。

料理はちゃんとした普通のタイ料理。日本人向けにアレンジされたタイ料理は増えたけど、これはなかなか喰えない味ですよ。お代もフトコロに優しくてコストパフォーマンス高し。
やはり下町侮りがたしって感じです。

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デジタルリマスター

と言っても09年のビートルズではなく、
戦争の映像の話。
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『よみがえる第2次世界大戦』、NHK-BSで放映された番組の再放送です。従軍カメラマンが戦場で撮影した当時のフィルムを発掘、時代考証とデジタル技術でカラー化、編集したもの。
これまでみてきたようなモノクロ映像とも、再現ドラマとも違ったリアリティがあって、なんというか....やっぱり面白い。
ミッドウェー海戦を始めて記録したアメリカのカメラマンがジョン・フォードだったというのは初めて知りました。
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ガダルカナルでの戦いが、機関銃に銃剣で挑む無謀な戦闘だったというのは何となく知ってはいたけれど、やはりリアルなカラー映像で見せられると違った感慨が沸いてきます。

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木のはなし

西荻窪のギャラリー みずのそらの工房イサド展「木のはなし」へ。
とはいえ先週の日曜日のことなんですが...。

前日はラテンパーカッションの叩き納め。
で、それには間に合わず、打ち上げの萬餃苑のみちゃっかり参加。
これが今年最後の萬餃苑でしょうか。今年はそれでもありがたいことに何度か絶品餃子を楽しむことができました。
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苑主・パラダイス山元さんが翌日空いているとのことで、工房イサド展へ。
会場の「みずのそら」は、閑静な住宅街の中にある、民家を改造したクラフト系ギャラリー。なかなか心地のいい空間。やはり水があるからかなあ。

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工房イサドこと本田淳さんと、山元さん。
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展覧会タイトルのとおり、木にまつわるコトバが展示のあちこちに。
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素材のチョイスや使い方はもちろん、小物から家具に至るまでサイズの設定に独特の落ち着き感があって心地いい。写真撮り忘れたが卓袱台はかなり欲しい一品。
ほかにもいいモノがいろいろありました。

会期は12月20日まで。                      

http://www.mizunosora.com/

帰路、ギャラリーの近くで味わいのある集合住宅を発見。
このカタチと遣れ具合、いいなあ。
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台北の書店事情

 金曜夜から台北に滞在中。初の台湾、目的はGEISAI初のアジア興行の取材そのほかであります。

 初日、夜市にも間に合わずガックリしてホテルに チェックイン。で、テレビをつけたらCATVにプロレス専門チャンネルがあってちょっとい嬉しい状況です。ハンセン&スパイビーvsザ・ブラックハーツとか若い頃の三沢&川田組とかいい時期のJWP(WOWOW中継)など、80~90年代の試合映像がずっと流れております。こんなところまで来てなぜプロレス中継観ているのか、自分でもよく分かりません。

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 まず時間をかけて見たのは信義エリア。富裕層や新興ホワイトカラーをターゲットにした新しいスタイルのデパートやショッピングセンターがバンバン建っている新都心です。

 なかでも台湾最大の書店、誠品書店の信義旗艦店は面白いです。書店とはいってもグランドフロアにはギャルソンやY3などのファッションテナントが入り、上層階はカフェ&レストラン。それも共用部分まで含めてデザインレベルも高い。

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書籍の売場には椅子があるし、フロア内にはカフェもあるのでかなりじっくり本と向き合えるのが嬉しいところ(全然空かなかったけど)。デザイン雑貨やCD、PCサプライの売場がいいバランスで配置されていて、droogなどのテナントもあり。

 これ、東京にも1軒欲しいかも。結局、旅行なのに重たい紙を増やしてしまいました。

近くにあった世貿中心展覧三館(つまり見本市会場ですね)に熱気を感じて行ってみたところ、PC/カメラ/ゲーム関係のコンベンションを開催中。もうなんかスゴいテンションでした。カメラ好きの大きなお友達もたくさんいましたが、なんだか皆さんノリがよかったです。

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こちらもキャンギャルは萌え要素が入ってます。この辺に関してはもう時差はないですね。Img_7867_copy

 明日(今日ですが)は台湾初のGEISAI。台湾アートシーンはかなり活気があると感じられたし、搬入の様子を見た限りではかなり期待できそう。

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SHOOT:Photography of the Moment

すっかり気まぐれ更新になっております。

昨日、パルコファクトリーにて 写真展「SHOOT:Photography of the Moment」を取材。雑誌TOKION元編集長、ケン・ミラーがまとめた、同名の写真集の出版を記念して開催された、アート・フォトグラフィーの展覧会です。
通訳を介して、レセプション直前に約15分のショート・インタビュー。

こういう展覧会の空気はやっぱりいいものです。
ホンマタカシさんやヒロ杉山さん、タカ河内さんらと久々にお会いする方も多かった。ホンマさんとするのはやっぱり格闘技とプロレスの話。まだ柔術も現役でやられているとのこと。
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ここ最近のアート。SCAI THE BATHHOUSEのジュリアン・オピー展、Gallery Speak Forの白根ゆたんぽ展などを鑑賞。
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オピー展は最終日、しかも休日だったためか、かなりの人。カウンターで作品集を見ているお客さんの滞留時間が長いところをみると、新しい層が会場に来ているのだろうか。コマーシャルなフィールドでの仕事を経由して、以前よりも広い客層が集まっているような印象です。

ゆたんぽさんの展覧会は短い時間しか観れなかったので、最終日に再度伺うつもりが体調悪く断念。いつも思うがゆたんぽさんの立ち位置って面白い。

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武田幸三、引退

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昨日会場で観戦し、今日改めて録画を観ました。



武田は、1ラウンドに被弾したパンチですでに片眼が見えなくなっていたそうです。武田がローキックでダウンするという“ありえない”光景も、見えていないキックを受けたからでした。
そうやっていろんな事実を積み重ねて、武田のファイターとしての闘いが完全な敗北で終わったことを整理しようと思うのですが、やっぱり今でも寂しいし、悔しい。

録画で改めて見た、尻餅をつくようなダウンの時に見せた武田の魂の抜けたような表情。これまでに見たことのないようなものでした。短い試合のあちらこちらから、武田の引退がもう必然であったことが伝わってきます。

2005年に行った左眼の手術後も、やはり完全には回復していない視力。年齢も30代後半になり、体力の衰えも感じていたでしょう。身体はとっくにボロボロで、それでも自分を求めるお客さんがいるなら、とリングに上がり続けてきた武田ですが、それを支えてきた心の変化が、武田をリングからついに解放することになりました。

K−1MAXの柱として“引退ロード”が周到に用意されてきた魔裟斗とは異なり、武田の引退発表からラストマッチまでの時間は短かった。しかし、ここ数年の武田を観てきた者には、武田がいつその決断をしてもおかしくはないということは充分すぎるほどわかっていました。

それでももう少し、武田の試合を味わいたかったという気持ちと、
十分闘った、お疲れさま、という思いが共にあります。

試合後に武田を抱え上げたアルバート・クラウス。
花道を帰る途中で武田の手を挙げた師・長江国政。
それを見つめる周囲の人々のなんともいえない表情。
一つ一つが心に沁みてきます。

事象だけ取ってみれば惨敗。
この上なくカッコ悪くて、痛々しく、そしてそれ故に武田らしい、余韻の残るラストマッチでした。

今はただ拍手を送るのみです。
ありがとうございました。

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